このたび、移動レジーム研究会では、日本学術振興会科学研究費補助金の助成を得て、台湾と韓国より研究者をお招きし、近年の東アジアにおける格差・不平等の国際比較をテーマとするシンポジウムを開催します。多くの国や地域で、格差・不平等問題への関心はますます高まり、近年の重要な政治的争点となっています。異なる政策や構造をもつ国や地域を比較することで、マクロな制度と格差・不平等との関係の一端を明らかにすることができます。今回のシンポジウムでは、台湾、韓国、日本という地理的にも近接した東アジアの諸国を取り上げます。産業化と経済発展という点で共通の基盤を持ちつつも、一面では異なる変化を遂げてきたこれらの国々を見ていくことで、私たちが、格差・不平等問題について考えるためのヒントを探ります。
テーマ:近年の東アジアにおける格差・不平等の国際比較
日時:2018年11月17日(土)13時30分から17時30分
場所:慶應義塾大学三田キャンパス東館6階G-lab
使用言語:英語
参加申し込み:11/8までに以下のURLにアクセスし、必要事項を入力して参加登録をお願いします。定員に達し次第締め切ります。
URL: https://goo.gl/forms/myhsA8UgoTJzSNxt1
Program
13:30 – 13:40 Introduction
13:40 – 15:10 Session 1: Mobility and inequality in East Asia and beyond
Stability and Increasing Fluidity in the Contemporary Japanese
Social Stratification System
Yoshimichi Sato (Tohoku University)
Comparative Studies on Social Stratification and Inequality in East
Asian Societies Based on SSM Survey Data
Shin Arita (University of Tokyo)
Class origin, education, and class destination (OED triangle) in Japan
Hiroshi Ishida (University of Tokyo)
15:10 – 15:30 Break
15:30 – 17:20 Session 2: Recent changes in inequality in South Korea and Taiwan
Economic inequality in Taiwan in the period between 2006 and 2016
Chin-fen Chang (Academia Sinica)
Social change and income inequality: A holistic approach to household income inequality in South Korea
Kwang-Yeong Shin (Chun-ang University)
17:20 – 17:30 Wrap-up
主催:移動レジーム研究会
本シンポジウムは、日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究B(研究課題:階級、ジェンダー、エスニシティの相互作用と不平等の比較研究、課題番号:18H00931、代表:竹ノ下弘久)の助成を得て行われます。